本日も多くのお客様にご利用、お問い合わせをいただき誠にありがとうございます。
今回ご紹介するのはエアコンの風が冷たくならないというご相談です。
クルマは BMW G31 523d となります。
エアコンが効かないと感じたのは作業の2か月ほど前で、その時はガスの充填だけで様子を見ることにしたそうです。
ですが、充填から1か月半がたったころには、いくら設定温度を低くしても外気がそのまま吹き出し口から出ているのではと思うくらいになったとご連絡をいただきました。
入庫いただき確認をしてみると微量ではありますが吹き出し口から車内にガスが漏れているのを確認しました。
結果はエバポレーターからのガス漏れとなりました。
エバポレーターは液体が気化するときに周りの熱が奪われ温度が下がる原理を利用し冷風を作り出すパーツになります。
このエバポレーターはインパネを外した奥のさらに奥に取り付けられています。


エバポレーターを外すまでの作業風景です。


車内の様子です。もう何もありませんね。

目当てのエアコンハウジングです。画像の右下にあるのがガス漏れを起こしたエバポレーターになります。その少し上にあるのが新しく取り付けるエバポレーターになります。

ものすごく省略しましたがすべてを組み付けた状態です。
エアコンガスを充填し動作を確認したら作業の終了です。一晩置いてガス漏れチェックを行い異常が無いことを確認して完了とさせていただきます。

気温が高くなるとどうしてもエアコン関係のご相談が増えます。いつもより冷風の温度が高いなと感じたら、とりあえずのガス充填で済まさずにぜひご相談ください。
漏れている期間が長くなってしまうとクルマにとってもあまり良い状況ではありません。
似たような状況を感じたらなるべく早くご相談ください。

