A1 (8X) メカトロニクス交換

本日も多くのお客様にご利用、お問い合わせをいただき誠にありがとうございます。

今回のご相談いただいたクルマは AUDI A1 (8X) です。

状況としては「トランスミッション異常」の警告灯が点灯、その後Dレンジの走行が2速で固定してしまい一切変速しなくて困っているというものです。

各点検と診断機の状況からメカトロニクスを交換することになりました。

メカトロニクス(自動変速機油圧制御システム)は油圧制御のバルブボディに電子制御のメカトロTCU(コントロールユニット)が取り付けられたパーツです。メカトロTCUではギアの位置、油温、クラッチコントロールなどが制御されています。メカトロニクスが故障すると正常に走行することができなくなります。

メカトロニクスを外すため作業を始めます。

お客様の要望もあることから、まずはメカトロTCUのみの交換を行うことになりました。

本来メカトロニクスはアッセンブリでしか供給されていませんのでご注意ください。

用意したのが中古のメカトロTCUです。左が現車から外したもの、右が交換予定のものです。

このままポン付けしてもイモビライザーが働いてエンジンが始動しません。そこで現車のデータを新しく取り寄せたメカトロTCUへ移行させバルブボディに組み付けます。ですがこの作業は100%の成功率ではありません。お客様の要望があれば実践する作業となります。

結果としてメカトロTCU交換だけでクルマは直らず、従来通りに作業をすることになりました。

新品のメカトロニクスを取り付けて、各オイル(ハイドロオイル、DSGオイル)の充填などを行いました。

試運転で動作を確認して作業完了です。

今回はミッションに関わる事例を紹介しました。変速ショックの違和感、クリープで前に進まない、警告灯の点灯などがあった場合はすぐに相談してください。

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