エンジンオイルの交換は半年または5,000Km~6,000Kmが理想的とされています。メーターパネルにも走行距離が表示されていますので、より意識がしやすい環境ではあります。油脂類の中でも忘れられがちなのがブレーキフルードではないでしょうか。何気なく踏み込んでいるブレーキペダル。ドライバーの微妙な力加減を油圧としてパッドやローターへ伝えているのがブレーキフルードです。
brembo (ブレンボ) BRAKE FLUID DOT4 1L
ブレーキフルードの交換は車検項目に含まれていません。液量が少なかったり、漏れが確認されない限り車検に問題はありません。一般的には10,000Kmを前後に交換、もしくは1年~1年半が交換の目安と言われています。前回の交換から20,000Km、または2年以上経過している車両はブレーキ性能に起こるトラブルのリスクが高まっている状態となります。汚れが目立つエンジンオイルと違い、交換のサインがわかりにくいのもブレーキフルードの特徴です。長期間同じフルードを使用し続けると温度差などで発生した水分がフルードと混ざり沸点を下げてしまいます。沸点の低い状態でブレーキペダルを頻繁に踏み込むとパッドやローターの熱でフルードが沸騰し気泡になります。この気泡が油圧の邪魔をしてブレーキが作動しなくなる。これが運転免許取得時にも聞いたベーパーロック現象ですね。乗用車の多くは全量交換で800ml~1Lとなります。ブレーキホースの劣化や液漏れの確認にもなりますので、メンテナンスも兼ねて考えてみてはいかがでしょうか。