定期的なメンテナンスとして一番に思い浮かぶのは、エンジンオイル・各フィルターの交換、タイヤの状態確認などでしょうか。そろそろかなとわかってはいるけれどついつい来週へと予定を先延ばしにしてしまう。そういった方も珍しくはないと思います。それでも車の走行距離は日々増えていきます。快適なドライブには良い車両コンディションが必要不可欠。給油時にほんのひと手間でできるメンテナンスをご紹介します。添加剤を使用するケミカルメンテナンスです。レースでも大活躍なケミカルメーカー MOTUL (モチュール) から3種類を抜粋します。
フューエルシステム(燃料系統)内の汚れを分解・清掃する効果に合わせてシステム内の水抜き・防錆効果を持つ燃料添加剤です。燃料タンク、インジェクター、燃焼室、バルブへ付着したカーボン、ワニス、ガム質に力を発揮し、さらには燃料タンク内に入り込んだ水分とガソリンを混合させて排出します。
・給油口から1本(300ml)を注ぎます。その後燃料を満タンにして完了です。
・理想的な燃料供給を保つために5,000Kmごとの使用が推奨されています。
近年増えてきているディーゼルエンジン車両。その車両の多くは直噴式が採用されています。インジェクターが燃焼室に触れているため、燃料が熱にさらされやすい環境です。高温環境が続くと燃料が劣化しやすく、カーボンやワニスといった不純物がインジェクターに付着しやすくなります。不純物の付着を除去し、インジェクターやノズルの詰まりを解消します。それにより、燃料の噴射量、噴射パターンが復元し、インジェクター本来の性能が発揮され、燃費の向上や、エンジンパワーの改善に繋がります。
・給油口から1本(300ml)を注ぎます。その後燃料を満タンにして完了です。
・MOTUL DPF CLEAN と併用してご使用いただけます。
DPF (Diesel Particulate Filter) は、ディーゼルエンジンの燃焼過程で発生するPM(黒鉛やすすなど)を取り除く装置で、エキゾーストパイプの根本に取り付けられていています。取り除いたPMは大気中に排出しないよう走行中に燃焼除去され自動再生を行っています。走行距離が伸びてくるとどうしてもフィルターに汚れがこびりついてしまい、排気効率や燃焼効率が悪化してしまいます。そのままにしておくと燃費が悪くなり、パワーダウンにも繋がっていきます。MOTUL DPF CLEAN は、再生時の燃焼温度を下げ、PM除去を効果的に促進させます。大気中へ放出されるPMを抑えるほか、冷間時のエンジン始動性も向上し、DPFの長命化も期待できます。
・給油口から1本(300ml)を注ぎます。その後燃料を満タンにして完了です。
・DPFの理想環境を保つために5,000Kmごとの使用が推奨されています。
・MOTUL DIESEL SYSTEM CLEAN と併用してご使用いただけます。
今回はケミカルメンテナンスを紹介しましたが、これを最優先にというわけではありません。オイル、フィルターなどすべての製品が繋がり、車両コンディションを支えています。快適なドライブのためにこの「ひと手間」をおすすめします。